2017年9月24日日曜日

第17回特別講座「秋分の頃、超高層ビル街の谷間に響く羽音 みつばち×蜜源植物」

第17回特別講座は、秋分の日( 9月23日)に開催。今年は天候不順な夏でしたが、秋らしい活動しやすい天候の下での開催となりました。

この「みつばち」講座は、今回で3回目の開催になりましたが、おかげさまで大変ご好評をいただいている講座になりました。本当にありがとうございます!

今回は、会場となった「港区立エコプラザ」について少しご紹介します。
場所はJR 浜松町駅から徒歩5分程度。外から見るとガラス張りですが、屋内には木材を多く使用している居心地のいい空間が広がっています。
そして、この場所は、あの「慶應義塾」の跡地(1868年〜1871年)でもあるんです。ここに、日本が明治維新の時、福沢諭吉を始めとした学ぶ者たちが集っていたんですね。この様な場所での講座開催は、なんだか感慨深いですね。

さて、今回は30名の方々にご参加いただきました!ありがとうございました!
親子参加が多いのですが、子供達にとっても、親世代にとっても、学ぶことが多い講座になります様に。

いよいよ、講座スタートです(キーン・コーン・カーン・コーン♪〜)
まずは恒例のオリエンテーションから始まりました。

講座の前半は、エコプラザを飛び出してのフィールドワークです。
フィールドワーク第1弾は「都心の蜜源植物観察」へGO!。お馴染み、ゲスト講師の佐々木先生(玉川大学名誉教授)の青空授業のスタートです。
街の風景の中にある植物が茂っている場所が、全て学びの場所になるなんて、素敵ですよね。先生のアグレッシブな講義に、子供達も大人達も、どんどん引き込まれていきます。
蝶の幼虫を発見(角を出している)!子供達は大盛り上がり!
山手線や新幹線の線路脇も、学びの場です!
そして街歩きは面白いですね。今回はトンネルをくぐったり、
消防署の前で、突如、講座が始まったり、、意外性がとても楽しいですよね。
そして目的地、福祉プラザ「さくら川」に到着。このビルの屋上にGO!
ビルの屋上からは、高層ビル群が目に入ってきます。そして「東京の空」を(久々に?)眺めることもできました。
そして、そういう環境に養蜂場があるんです。すごい!

ここからは、フィールドワーク第2弾「養蜂」体験。
お馴染み、ゲスト講師の高槻さん(新橋はつらつ太陽 施設長)の青空授業のスタートです
子供達は(大人達も)はちみつ大好き!
「はちみつが、できるまで」を実体験しながら、採れたてのはちみつをペロリ!
みんな美味しい顔しています(笑
続いては、宇宙服みたいな防護服を着て、蜂の巣箱見学。
この防護服を着用することを含めて、非常に貴重な体験なんです!みんなで大撮影大会になりました。
養蜂体験が終了し、いざ、エコプラザへGO!

エコプラザに戻って、講座後半は、佐々木先生のみつばち講座です。
毎回楽しみなのですが、今回は、みつばちの「カラダの不思議」!すごい!
「みつばちのカラダが、どうなっているのか?」を、図や電子顕微鏡写真を駆使して説明いただきました。今まで見たことがない映像や画像に、グイグイ引き込まれていきます。
まとめとして、佐々木先生から、とても大切なお話があったので、ここに記載させていただきます。

「世界の作物の上位100種の内、75%が花粉媒介を昆虫に依存している」
「その代表格がミツバチ!」
これ凄い話ですよね。最近、みつばち減少が世界各地で起きているそうです。みつばちの生息が、我々の「未来の食生活」に影響しているなんて、考えもしませんでした。
地球上の生きものは「つながっている」ことを痛感しますし、本当に「自然界の声」に耳を傾ける必要がありますね。
そして、終了時間に。
3時間強の講座になりましたが、皆様お疲れさまでした(ハイチーズ!)

繰り返しになりますが、今回で3回目のみつばち講座になりました。今では受講エントリーが難しい程に大好評をいただく講座になりました。応援していただいているゲスト講師の佐々木先生・高槻様、そして、養蜂場のスタッフの皆様、エコプラザの皆様、本当にありがとうございます。

この講座が他講座と違うポイントは、親子参加が多い点にあります。結果、子供たちの参加が多い講座になっています。「明日の地球」の象徴である子供たちに、この講座で何を感じてもらえるか?この講座での体験が、彼らの素晴らしい未来(=地球の素晴らしい未来)に繋がって欲しいと思います。