6月22日(日)、「五感で"自然"をキャッチしよう!〜ネイチャー・ライドで感じる玉川上水の「風」〜」が開催されました。
残念ながら「雨天」の為、当初予定していた「自転車で走る」から「歩いて巡る」に急遽変更。(あまりにも「急遽」変更の為、参加できなかった方もいらっしゃいました。この場を借りまして、お詫び申し上げます)
江戸から続いている玉川上水の「歴史の重み」と、現代の自然環境に体する「問題意識」の両面を、五感を通し学べた講座になりました。その模様をレポートします。
当日13時集合@井の頭公園ボート乗り場。
残念ながら雨模様。。。白鳥たちも、なんだか元気なさげに。
本日の講師は、高野さん(井の頭バードリサーチ代表:写真の左から3人目)。高野さんは毎朝365日、井の頭公園を観察されており、公園の隅から隅まで知っている方です。本日は、宜しくお願い致します!
ということで、アースデイ大学の生姜塚代表発起人の挨拶から講座はスタートしました。
早速、目の前の木々の中に、ゴイサギが登場。傘をさしながら、双眼鏡を覗く。結構大変でしたね。
そして、ipadを駆使いただきながら、先日実施された「かいぼり(池の水を全て抜いた清掃作業)」の様子について詳しい解説。ニュースでは「かいぼり」で自転車がゴロゴロ出て来た等、清掃面が話題になりましたが、それ以上に、生物の在来種と外来種の仕分け(外来種駆除)が目的だった模様。天候不順で、その成果は今ひとつだったとか。
そして、高野さんの講義は歩きながらも進み、参加者はどんどん引き込まれていきました。。。
ここは、井の頭公園の「お茶の水」!
徳川家康がこの湧水でお茶をたてていた」そうで、神田川水源でもあるそうです。ここから都心につながっているのですね。
徳川家康がこの湧水でお茶をたてていた」そうで、神田川水源でもあるそうです。ここから都心につながっているのですね。
歩いていると感じるのですが、井の頭公園でこんなに緑豊かな場所だったんですね。
あれっ、気がつくと、すっかり雨は止んでいました。参加者の中に、凄い晴れ男・晴れ女が居た模様ですね。良かった。
これは「岡虎の尾」という植物。文字通り「虎の尾」に似ています。
井の頭公園には弁財天もあります。
昔の人たちは「小旅行」の世界を、この場に再現しているそうです。
弁財天をスタートし、灯籠には「日本橋」、階段両脇には「両国」、そして「小金井」で花見が定番コースだった模様。イマジネーション豊かな生活ですね。
そして、御殿山に。
どんどん緑が濃くなってきます。雨上がりで「マイナスイオン」がバンバン出ています!
ここでは「サガミランモドキ」「ヤマラン」を発見。
高野さんオススメの「粘菌」も観察できました。なんだか「もののけの森」っぽいですね。(事実、近くに「ジブリ美術館」があります)
スタート地点の井の頭公園を大満喫して、早くもお腹一杯。
いえいえ、これからが本番。玉川上水を巡る旅は、ここから本格スタートです。
ここでワンポイント。「玉川上水」とは、かつて江戸市中へ飲料水を供給していた上水(上水道)であり、江戸の六上水の一つ。多摩の羽村から四谷までの全長43kmが1653年に築かれました。当時、工事を請け負ったのが、あの玉川兄弟。一部区間は、現在でも現役の水道施設として活用されているそうです。
玉川上水に沿って出来た道は、どこまでの真っ直ぐ。。。
道中、様々な生き物に出会いました。いまどき、カタツムリだって珍しい。
そして、やはり地元ですね。バスの標識にも、ジブリ色が出ているんですね。
太宰治だって、玉川上水の豊かな緑を文学作品に残しているんですね。
気がついたら、ここはJR三鷹駅。ここから、一気にジャンプして「玉川上水の上流」に向かいます。
電車で移動の道中も、高野さんの講義が続きます。これから向かう場所の予習です。
国分寺で乗り換えて、、、(ちょっとした遠足気分!)
気がついたら、ここは(西武線)鷹の台駅。(えっ、ここはどこ???小平市です)
駅の周辺も懐かしい?(なぜ、ここまでカラフル?)
ここは、玉川上水の上流部〜中流部に位置する場所。水の流れと、それを囲む緑が美しいですね。
ここでは、行政との自然環境問題に直面している皆さん(どんぐりの会の皆さん)とお話する機会がありました。
玉川上水沿いの緑豊かな樹林地(13,000平米)が、都市計画道路で壊される事態に直面しているそうです。その活動は現在も進行中で、今回の講師である高野さんの活動も、この地にまで広がっているそうです。頭が下がります。
その後、皆さんと一緒に、玉川上水沿いの道を散策しました。道中、いろんな発見もありました。(当たり前ですが、やっぱり真っ直ぐな道ですね。。。)
玉川上水の昔からの姿(玉川兄弟の功績)が残っている両脇の壁部分や、
玉川上水の自然環境を発信するギャラリーや、
揃ってキツツキ特訓をしているコゲラ兄弟や、
蛍の存在など、自然豊かな姿に驚きの連続でした。
しかし、その逆の実態にも直面。
玉川上水の上部を横断する道路が計画されているそうで、そうなると自然がどうなるか?を考えさせられる状況も確認できました。
ということで、随分歩きました。。。
玉川上水を巡る旅の〆は、高野さんオススメの「絶品プリン」!美味しいプリンと、豊かな自然に触れた心地よさで、本当に五感で講座を満喫できました。
ということで、何キロ歩いたでしょうか。
ここで、アースデイ大学の「第1回」特別講座は無事終了です。
久々に「土」の上を歩いて、コンクリート・ジャングルの中での生活で、何か忘れていた感覚を想い出した「心地よい気分」になりました。
又、玉川上水を「歴史」と「自然」という別の角度で、正に五感で味わった講座になりました。まだまだ、身近にある知らない大切な自然環境が沢山ありますね。
皆様お疲れ様でした。(高野さん、ありがとうございました)
(追伸)その後吉祥寺に戻って、懇親会も開催しました。皆様お疲れ様でした!
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