会場は静岡県函南。
東京から熱海駅に到着。そこから、車で30分程の駿河湾と富士山が一望出来る農場で開催となりました。
今回は、日本豊受自然農の代表「由井寅子さん(写真右)」により、自然農の魅力にグイグイ引き込まれていくという講座でした。寅子さんは、エネルギッシュで、とても素敵な女性でした!寅子さん曰く、「この場所は、飛行禁止エリアということで農薬の空中散布ができないんですよね。だから、安心して自然農ができるんですよ!」と。それから、寅子さんの農場では、原種の種を一番大切にしていて、農作物を自然農で育てる・作るというこだわりをもっています。今日は、こだわりをもった農場での秋の実りを大満喫した一日になりました!
アースデイ大学の代表 生姜塚理恵(写真左)と2ショット!
まずは、エキナシアの花摘み。
エキナシアは体の免疫力を高めるハーブ。このエキナシア畑は、「エキナシア プロジェクト」として、3.11で犠牲になられた多くの方々へ想いを馳せながら今年、手で石を取り除いて種まきをしたという思い入れのある場所だそうです。
花摘みは、ハサミを使って、ひとつ一つ丁寧に。
あっという間に、沢山収穫できました。
さすが自然農。野生の日本蜜蜂や毛虫、青蛙等の生きものが非常に多かった。彼らが、喜んでいる様にさえ見えましたね。
皆で記念撮影。こんなに沢山の方が参加されていました。凄い!
…と、あっという間に昼食タイム。
勿論、この農場で収穫した山の幸と駿河湾でとれた海の幸を使った贅沢なメニュー。味付けは、シンプルな塩、味噌、香味野菜を使い、素材の味をいかした調理でした。日本食を得意とする料理長から食材についての解説もあり、一つ一つ味わうのが楽しみでした!
午後は、収穫祭!まずは、薩摩芋!
薩摩芋掘りは、何年ぶりでしょうか?野菜の「力」は、改めて本当に強い!と痛感しました。土の中深くしっかり根を張り巡らせているので、そう簡単には掘り出すことはできません!
続いて、生姜!
私「生姜塚」としては、生姜は他人事では無い気持ち。こんな感じで(ゴソッと割と簡単に?!)収穫できるんですね。土と生姜の香りが混ざった、スパイシーな香りが漂っていました。
自然農で育った野菜の特徴は、土の中から栄養素を自らとらえようとすることから、直根から毛細根がたくさん伸びていることだそうです。自然農は、人間が農作物に肥料を与えたり手を掛けて過保護にして育てるのではなく、農作物自らの生きる力に任せるという方法です。だから、農作物は、自らにとって必要な栄養素を必要な量を土の中から吸収して生きている。栄養豊富な土にしていくためには、土中の微生物、虫、土竜等の生きものが要となってきます。
なるほど!「百聞は一見にしかず」ですね。
続いて、里芋!大きな葉っぱの上には、お昼に降った通り雨の雫がコロコロ転がっていました。山ならではのお天気ですね。
そして、落花生!
初めて落花生の収穫を体験しました。こんな風に成っているいるんですね。
そして、生の落花生を試食。これが、シャキシャキして美味しいんです!
そして、掘ったばかりの薩摩芋で焼き芋大会!(休憩タイム)
なんて贅沢なんだろう!本当に美味しかった!
最後に、馬鈴薯!あれ?馬鈴薯の茎や葉っぱはどこにあるんでしょうか?今回初めての試みだそうですが、6月頃に茎や葉が枯れた後も馬鈴薯を掘り出さずに土の中にねかせるという保存法です。ということで、土しかないところを手探りで掘るのは大変でしたが、宝探しをしてるようで面白かったです。
最後に、小松菜のスムージーを味わって、至れり尽くせりの「秋を満喫できた収穫祭」でした!寅子さん、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
都会で生活していると、「土」の感触と香り、土の中や植物に寄り添って生きている生きものたちのことを忘れてしまっていることに気付きました。更に、今回私たちは、農作物を掘らせていただきましたが、これらの種とりから始まる農作業に携わる方たちへと、自然の巡りがあって初めて実るということへの、感謝の気持ちを忘れていることにも気付きました。でも、一番大事な気付きは、私たち人間こそが自然を頼りにして生きているということを忘れていたことでした!コンクリート・ジャングルの中では、生活するには便利なことも多いのですが、生きているという感覚を失っていくことも多いのだと想いました。
今回の講座では、私たち人間のもつ五感をフルに使って「秋の収穫」を存分に堪能できました!
ここで、スペシャル情報です。
今回お世話になりました「日本豊受自然農」との、アースデイ大学の「特別講座」実施が決定しました。11月16日、新嘗祭を直前に、「収穫・日本食」をテーマに開催。美味しい講座になりそうです!
近日、詳細をアースデイ大学のホームページに発表致します。乞うご期待。